090825 麻生首相「金がないなら結婚はしないほうがいい」

首相「金ないのに結婚するな」テープ起こし - 雑種路線でいこう:

でぇ3つ目。立教大学、結婚。えー、金がねーから結婚できねーとかいう話なんだけど。そりゃ金がねーで結婚はしねぇほうがええんで、わーるね? (会場 笑) そりゃ俺もそう思う。あー、そりゃあ迂闊にそんなこたぁしない方がいい。でー、金がぁ俺は、ないほうじゃなかった。だけど結婚は遅かったから、俺は43まで結婚してないからね。だから、あのー早い、(金が)あるからする、ないからしないー、ってもんでもない。こらぁ人それぞれ、だと思うから。だから、こらぁ、迂闊にはいえないところだと思うけれども、ある程度生活をしていく いけるというものがないと、やっぱり自信がない。で、女性からみても、旦那を見てやっぱり尊敬するところ、やっぱりしっかり働いているってか尊敬の対象となる、日本では、日本ではね。従って、きちっとした仕事を持って、きちっとした稼ぎをやってる、ということがぁ、やっぱり結婚して女性が、生活をずっとしていくに当たって、相手の、男性から女性に対する、女性から男性に対する、両方だよ、両方がやっぱり尊敬の念が持てるか持てないかというのはすごく大きいと思うね。そいで稼ぎが全然なくて、尊敬の対象になるかというと、よほど、何かないとなかなか難しいんじゃないかという感じがするんで、稼げるようになった上で結婚した方がいいというのは俺も全くそう思う。

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 090817 毎日新聞ボートマッチをしてみた

ほぼ想定どおりの結果がでました。

毎日新聞ボートマッチの分析

政党ごとの距離を分析したブログ記事。
きまぐれな日々 「右」に寄り過ぎた自民党と、巧みなポジショニングの民主党:非常に興味深かったです。ただ,自民党って融通無碍に変化しますから・・・。衆議院選挙のあとはどうなることやら・・・。

 090813 裁判員裁判二例め〜一例めとの対比

2件目の裁判員裁判、弁護の違いが量刑に影響:Yomiuri Online

さいたま地裁で開かれていた全国2件目の裁判員裁判で12日、判決があった。

先週の東京地裁での第1号事件では、過去の量刑の傾向を表す「量刑相場」より重めの判決が出たが、第2号事件では弁護人の主張がある程度受け入れられた。
3〜6日に東京地裁で行われた裁判員裁判では、近隣トラブルから女性を刺殺し、殺人罪に問われた被告に懲役15年(求刑・懲役16年)が言い渡された。判決は被害者の落ち度を強調した弁護側の主張を認めず、ベテラン裁判官が「突発的な殺人事件では10年強を中心に考える」と話すように、従来の相場よりも厳しい結果だったといえる。
たしかに,1例めの事件は一般的な実務家が考えるいわゆる量刑相場より重めだったと思われます。

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 090813 裁判員裁判は「テクニック次第」か?

一例目と二例目の差はテクニック次第

事件の筋の違いを,裁判員がどう評価するか,という問題も含まれますので,一概にテクニック次第とは言えないでしょう。もう少し事例の集積を待ったほうがいいと思います。

 090812 薬物犯罪に対する国家による介入と個人の自由について

先日のエントリにはたくさんのブックマークをつけていただいてありがとうございました。

完全に勢いと感覚だけで書いたエントリにも関わらず,多くの意見をいただきました。非常に嬉しかったです。特に,良記事等のタグをつけてくださった方,本当にありがとうございます。

さらに,批判的なブコメをつけてくださった方,おかげで僕も改めて自分の薬物犯罪に対する立ち位置をみつめ直すことが出来ました。

国家による過度な介入は避けるべきか〜パターナリズムの適否

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 090810 ”宇宙飛行士の向井さんや毛利さんだって覚せい剤をしているよ”って・・・

あるブログのエントリ

宇宙飛行士の向井さんや毛利さんだって覚醒剤をやっている。 - マウスパッドの上の戦争。

”ダメ,ゼッタイ”キャンペーンを取り上げ,薬物の危険性を過度に言い募り,きちんとした教育をしないことの危険性を説くエントリです。

つまり、厚生労働省の「ダメ、ゼッタイ」政策という愚民育成政策と、たいした被害者もいない薬物汚染を徹底的に槍玉に挙げ、どうでもいい脅威や悪が蔓延っているかのように見せかける手口。そして、それを後援する正義の組織「麻薬・覚醒剤乱用防止センター」に膨大な予算が公営ギャンブルから補助事業費として支出され、天下りやら名目だけのポストになっているという事実がいつまでたっても報道されないということだ。
天下りや外郭団体が予算を費消するというアプローチから切り込みつつ,一般的に違法薬物として流通する覚せい剤にごく近い物質が宇宙飛行士などに処方される例を挙げます。
そもそもダメ、ゼッタイとか言いながら覚醒剤は今でも風邪薬や喘息の薬としてそこら辺で売られている。
 そして、宇宙飛行士の多くはNASAから宇宙酔いのための薬として、違法薬物そのものであるアンフェタミンが処方されている。
そして本論。”ダメ,ゼッタイ"キャンペーンを愚民化政策として批判して,きちんとした教育の必要性を説きます。
僕が言いたいのは国家だろうが個人だろうが、ちゃんと薬のリスクを考えて使わなければ誰だってオーバードーズして即死したり幻覚や幻聴に悩まされるだろうという単純な事実だ。
人命を守るためのダメゼッタイなら、基礎知識に抗不安剤を使った応急措置や、適正量と致死量を明示して教育すべきだ。欧米じゃやってるじゃないか。・・・(略)・・・税関でエクスタシーが何千錠、何万錠も押収され、大麻覚醒剤が何キロも没収されているのだ。それは流通している量のほんの一部で、ほとんど膨大な量は、大して問題にもならず消費されている。そして時折、持ち物検査や、ODや急な乱用でおかしくなったヤツが捕まって明らかになるだけだ。ほとんどは特に問題もなくクソやションベンになって流れていく。これが現実だ。だとすれば、普通に、特に問題も無く使用できてしまった人々は「ダメゼッタイ」というスローガンを馬鹿にするだろう。なーんだ、ウソじゃん。死なないじゃん。と。そしてますますハマり、時にヤバいことになる。

覚せい剤濫用者を何度も見てきた立場として

上記エントリにはそれなりの説得力があります。僕も,もし,何人もの濫用者を実際に見るような経験を持っていなければ賛成したでしょう。

しかし,覚せい剤の自己使用の前科前歴を積み重ね,もはや人生の半分を刑事施設で暮らすような人を何度も見てきた身としては,上記エントリのあまりに牧歌的なノリにはついていけません*1

20歳で自己使用で捕まり,必死で兄弟を探して情状証人として連れてきた男の子の件。接見室で大泣きして薬物と縁を切ると言った彼は,半年後に再び手を染めた。

一人娘に見捨てられそうになりながら薬物と縁を切れなかったあなた。娘が面会に来ないことで大泣きしたけれど,だったらなぜ薬物と手を切らなかったのだろう。

家族から”絶対に手紙を送らないでくれ”という手紙を貰った(!)被告人もいる。みな,そうなりたくてなったわけではないのだ。

*1:むろん,上記エントリの筆者に濫用者との接点がなく,経験がないという趣旨ではありません。しかし,読者のほとんどは違法薬物の濫用者を直接知る機会はないでしょう。それらの方が上記エントリから受ける印象を,僕は危惧し,それを”牧歌的”と言うのです。

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 090809 酒井法子さんが薬物によるスキャンダルから立ち直るために

いまさら説明するまでもありませんが,8月8日,酒井法子さんが警視庁富坂署に出頭し,逮捕されました。昨晩の時点では,自宅から発見された覚せい剤の所持は認めているものの,行方をくらませてからの行動の説明は拒んでいるということです。

薬物からの立ち直りは簡単ではありません

経験上,薬物を濫用する事案は,非常に再犯が多く見られます。二回目に起訴されるような人は,だいたい三件,四件と繰り返します。

薬物を販売する側からすると,過去に薬物を利用したことがある人は,非常に良い常連客になる可能性が高いことから,積極的に薬物を売り込んでくるでしょう。なかなか足を切るのは難しいのです。

すべてを明らかにし,環境を大きく変えましょう

やはり,薬物を容易に入手できる環境を変えるしかないと思います。薬物を入手する経路をすべて明かし,これまでかくまった人物も含めて,すべてつまびらかにすべきです。もし芸能人という立場が薬物に手を染める原因ならば,サン・ミュージックの社長がなんといおうと,芸能界から立ち去るべきでしょう。

しかし,残念ですが,今の彼女からそのような考えは見られません。所持についても非常にあいまいな認め方をしていますし*1,出頭するまでの所在についても供述を拒んでいるからです。これらの態度からすると,薬物と彼女の関係は,非常に根が深いことを推察されます。とても「つい出来心」とは言えないような関係ではないでしょうか。

*1:「私の部屋から見つかったというのなら,所持していたことに間違いありません」というのは,変な認め方です。自分で入手したのか,なんのために持っていたのか,きちんと説明できるはずです