091229 元ヒカルGENJI赤坂さん,覚せい剤所持の容疑で逮捕/再犯防止になにが必要?

元光GENJIの赤坂晃容疑者を逮捕 覚せい剤取締法違反で 千葉県警 - MSN産経ニュース

minoru-n 依存性薬物, 刑事政策 こういうニュースは悲しいですね。治療を条件とする執行猶予みたいな制度を構築できないかしら。
と,ブコメしておいたらidコールをもらいますた。
id:delcoss 今度は実刑だろうなぁ。 / id:minoru-n そのための保護観察制度ですよ
id:delcoss氏はご存知だと思うのですが,保護観察制度では,遵守事項を守ること,そのための保護司や保護観察間との面談,薬物事件においては薬物の検査ぐらいしか行われないのが現実です。「薬物から隔離するための短期の施設収容」や「集中的な治療」が行われるわけではありません。

また,現実の運用として,保護観察つき執行猶予はなかなかなされません。なぜかと申しますと,保護観察つき執行猶予の場合,再度の執行猶予がなされず,禁固以上の有罪判決の場合,確実に実刑になるからです*1。裁判官としては,どうしても保護観察つき執行猶予を出すには躊躇があります。ですから,あまり保護観察つき執行猶予がなされません。普段から素行が悪く,単に執行猶予をするだけでは危なっかしい人間や,実刑ぎりぎりの場合につけたりすることが多いです。

以前,テレビ番組で酒井法子事件に関連して,台湾の人気女優の薬物事件を報道した際,その女優は自己使用で有罪判決を受けた後,治療施設に入所したとありました。こういう制度が日本でも導入されればいいのですが・・・。

*1:通常の保護観察の場合,制度上は,