080216だれか鳩山法相の口にガムテープを貼った方がいいと思われ

日本経済新聞:法相「法務省や検察が言ってること」・冤罪発言で弁解 魚拓
前提として、日常用語的な感覚からすると、志布志事件は冤罪と言うべきでしょう。もともと検察・警察側が事件の構図として描いていた、会合自体がでっち上げだったという評価が定着しているからです。多くで批判されているとおり、鳩山法相の発言はおかしいです。一部に”裁判だから無罪になることはありうる。起訴した事件をすべて有罪にするような制度がいいのか”的な的を外しまくった批判がありますが、鳩山発言を無視した一般論に過ぎず、批判になっていません。
 最悪なのがリンクを貼った日経新聞の記事にあるもの。

鳩山邦夫法相は16日午前、福岡市での会合で、被告全員の無罪が確定した鹿児島の事件を「冤罪(えんざい)と呼ぶべきではない」と発言したことについて「法務省や検察が常日ごろ言っていることをそのまま申し上げた」と話した。そのうえで「理不尽な取り調べを受けた人が無罪になって『冤罪が晴れた』と言うことに全く反論できないと考え、心からおわび申し上げた」と語った。
これでは、”私は普段からそういう風には考えていないけど、うちのものがいつもそう言っているから言っているだけだ。私は悪くない”と言う風にしか聞けません。こんな弁解をしなければ、”理解力の内ない人がリップサービスしたのだなあ・・”とスルーしようかと思っていたのですが、これは酷い。法務省官僚や検察のせいにするのですか。組織の長として、失言があるのはともかく、これを部下のせいにするのはどうかと思うのですが。苦々しく思っている法務省官僚や検察官も相当程度いるかと思いますが。

(追記)情報流通促進計画:鳩山発言は警察へのエール
ヤメ記者弁護士さんのブログに非常に興味深い記事がありました。引用元の資料にはまだ目を通していませんが、このとおりだと、もはや鳩山法相はどこの組織の長かわかりませんね・・・・