090514 セックスをする権利 親の気持ちと子供どもの自由

PSJ渋谷研究所X(臨時避難所):うちには15歳と17歳のムスメがおってだな
とても興味深く読ませていただきました。非常によくわかります。親御さんの気持ちとしては。

でも,世の中はid:kamezoさんのような親御さんばかりではありません。自分の認める人間との関係以外を認めない,子どもの判断を全く認めない親も存在するのです。そういう親が,刑罰法規を利用して子を抑圧してきた場合,どうなるでしょうか。

双方が真摯に交際している場合,交際している一方は,真っ当な交際の結果性交渉に及んだことで(これそのものは極めて正常な事であり,なんら非難されることではないはずです。すくなくとも婚姻できる年齢であるなら),刑罰にさらされるリスクを負うのです。

最悪,逮捕・勾留され,まかり間違って新聞に載ろうものならば,たとえ起訴されなくても,社会的には死刑宣告に近い状況に追い込まれます*1。そういう事態になる可能性を,この制度は孕んでいるのです。
交際している双方に一定以上の人間関係があり,かつ,それが対等で権力関係がない場合には,子どもがハイティーンである場合,最終的には子どもの判断に委ねるべきだと思います。もちろん,望まない妊娠をしたり,ひどい別れ方をして傷つくこともあるかもしれません。しかし,そういう可能性を含む問題に直面し,選択を繰り返すことが,まさに子どもの成長そのものではないでしょうか。

逆に,子どもに対して権力的な立場に立つ場合や,金銭的な対価を用いたり,誤解に乗じたり,一時的な関係であることを利用して性的関係を持とうとする場合には,相応のペナルティーをかすべきだと考えています。

*1:地方では,新聞に容疑者の住所が所番地まで記載されます。いいかげんこの悪癖をやめればいいのかと思うのですが。