080102 年越し派遣村が凄いことに

年越し派遣村
asahi.com:年越し派遣村へ続々、300人突破 厚労省が講堂を開放

「派遣切り」などで仕事と住まいを失った人たちに食事と寝場所を提供する東京・日比谷公園の「年越し派遣村」には、新年になっても労働者らが続々と詰めかけ、2日に300人を超えた。労働組合や市民団体などでつくる実行委員会が用意したテントが足りなくなり、公園のそばに庁舎がある厚生労働省は省内の講堂を緊急に開放し、労働者らを受け入れた。

がんばれ年越し派遣村

受け入れられないほどの人たちが溢れかえる企画や,それを実行してしまう主催者側に対して是非はありましょう。
しかし,こうでもしない限り,ここまでの悲惨な現状はおそらくマスメディアには現れてこないでしょう。捨て身の手段として問題を世間に知らしめるための企画のではないかと想像します*1

批判があることは重々承知ですが,私はこの年越し派遣村の企画を応援しています。

そしてこれからも

1990年代後半からの非正規労働の緩和を柱とする労働政策の転換,そして,社会保障が正規労働者を中心とした枠組みから変わることがなかったために,次々と非正規労働者セーフティネットたる社会保障制度からあぶれてしまったこと。これらはいずれも予見されてきたことです。

これから,同様に悲惨な状態(ひょっとするともっとひどくなるかもしれませんが)が続くかもしれません。運動体の皆様や,心ある政治家や官僚の皆様の奮起を心から応援します。

微力ながら手助けができればと思っています。

*1:むろん,救済が第1義だったと思いますが