090608 35歳世代は低所得が前提らしいですよ。

NHK あすの日本:低所得化の進展、35歳世帯平均収入は400万円台 : 2009年 : Thinking TODAY : コラム : ニュース&オピニオン : 三菱総合研究所:

、今年3月に実施したアンケート調査(『35歳1万人調査』)※1からは、正規雇用者であってもこれまでの35歳とは異なる状況にあることが判明した。低所得化の進展である。
若者層においても終身雇用制は過去のものになりつつあり、最初に就職した会社で業務経験を積み、その経験をその後の職業人生の備えとすることは困難になっている。
彼らは親の世代などに比べると、収入が伸びない、独身のままである、転職を繰り返すなど、所得や就業環境の不安定化が予想されるからだ。
環境や福祉を起点とする新産業も重要だがより、まずは新たな雇用機会を創り出す努力が求められる。低所得であっても日々の生活に豊かさを感じ、仕事に誇りがもてる環境を構築する必要があるだろう。
データそのものは非常に興味深いです。バブル崩壊後の不況と非正規雇用拡大政策のあおりを直撃した35世代。その就労実態を数字の上で明らかにしています。
問題は,
低所得であっても日々の生活に豊かさを感じ、仕事に誇りがもてる環境を構築する必要があるだろう。
の部分。低所得を前提としてしまっていいのか?また,問題提起としてはキャリアアップができないことを指摘しているのに,その部分に対する処方箋がないのも疑問。読みようによっては,足ることを知れ,高望みするな,と言っているようにも読める。