090602 厚生労働省,代理人による生活保護申請に待った

asahi.com:生活保護の代理申請、厚労省「待った」 日弁連が反発

厚労省が新たに見解を示したのは、1日発行の「生活保護手帳 別冊問答集2009」。生活保護法や実施要領の解釈を例示した619の問答の中に「代理人による保護の申請は認められるか」という項目を設け、回答例として「申請は本人の意思に基づくことを大原則としている」「要保護状態にあっても申請をするか、しないかの判断を行うのはあくまで本人であり、代理人が判断すべきではない」などと記し、「代理人による申請はなじまない」と結論づけた。問答集と同一内容の事務連絡が3月31日付で厚労省から各都道府県などに送られていた。
朝日新聞なだけにきちんと確認しないといけませんが。

報道が正確であれば,という留保をつけますが,厚生労働省が言っていることは無茶苦茶でしょう。本人が申請に必要な委任状を提出しているのは,本人が申請意志があるからです。申請するかしないかの判断を本人がした結果,代理人が申請代理をするのです。返す刀で切るのなら,本人がその意志がないにもかかわらず,辞退届けを出させたり*1,稼働能力があるからと追い返すのが,厚生労働省の言うところの「人権」なのでしょうか?ヘソが茶を沸かします。

*1:たとえば,北九州の餓死事件