090122 香港は労働市場の流動性が高く,労働者にとってのユートピア?

Mutteraway:雇用の流動化が経済を繁栄させる実例

以下、私の住む香港を例にご説明致します。

香港では、雇用の流動性は極めて高いのですが、平均的な所得水準は高く、貧民街もなく、街には高級車が溢れており、30代前後で4000万円くらいのマンションをローンで購入する若者はとても多いのです。

一見するとユートピアのようですが,現実と異なるところが次々と指摘される。
たとえば,悪化する香港の失業率
<アジア情報:香港 失業率急上昇、SARS以来 政府統計処がまとめた9〜11月の失業率は前期(8〜10月)に比べて一気に0.3ポイント上がり、3.8%へと悪化した。上げ幅は5年前の新型肺炎 SARS以来の大きさであり、9月中旬のリーマン・ショック以降、雇用情勢が急変しており、2009年には5〜6%台に達するとの意見が大勢となってきた。7〜8月の失業率は3.2%と10年来の低さまで改善していたが、金融危機に端を発した世界景気後退によって香港でも小売りや飲食店の倒産、企業のリストラが相次ぎ、一気に悪化してきた。
もっと詳しく読むと、100万人路頭に、香港系企業20%倒産を受けなんて凄い見出しもある。
また,レコードチャイナ:末端労働者の7割,貧困ライン以下の収入という記事もある。

しかし、ほんの数年で、良い職を得た人と、そうでない人の給料の差はどんどん広がります。職業による差もありますが、能力の方がはるかに重要である事は言うまでもありません。
この差がどのように生じ,香港社会でどのように評価されているか,Mutterawayの筆者氏は論ずるべきでしょう。