080703進む刑務所の高齢化…やっと報道されましたか

朝日新聞:刑務所、進む高齢化 居場所求め「出戻り」も  魚拓

罪を犯し、全国の刑務所で過ごす受刑者たちの高齢化が、急速に進んでいる。

 一般刑法犯全体に占める60歳以上の割合は、30年前には3%だったが、06年には18%に増えた。再犯者のうち、65歳以上で初めて罪を犯した人の47%が1年以内に罪を繰り返している。さらに、10回以上の罪を重ねた「多数回再犯者」に占める60歳以上の割合は4割を超えた。

刑務所の高齢化は,すでに10年以上も前から刑事政策の分野で言われてきました。
また,軽微な財産犯を繰り返す,処遇困難者の問題は刑事政策上非常に困難な問題として重大な問題としてとりあげられてきました。この問題とも重複するでしょう。
無事に出所しても、間をおかず、再び罪を犯して刑務所に戻ってくる高齢の受刑者が多いのも現実だ。「身寄りも仕事もなく、刑務所が唯一の居場所。戻りたいがために、小さな盗みを繰り返す例もある」。法務省の担当者は話す。

 法務省は今年度中に、広島、高松、大分の三つの刑務所にバリアフリーの「高齢者専門棟」を初めてつくる。年齢や体調にあった環境づくりが主な目的だが、運営を効率化する狙いもある。(市川美亜子)

本来,社会に受け皿があれば刑事施設に収容されることがない人が多数いるのではないかと思われます。