080416草薙厚子さんは検察批判の前にやることがあると思います。

弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」:「起訴は無効とされるべき」草薙さんがコメント
毎日新聞:調書引用:「取材源との約束違反」 講談社調査委が指摘 魚拓
産経新聞:「起訴は無効とされるべき」草薙さんがコメント 魚拓
結論はすでに落合弁護士が述べているとおりだと思います。

起訴は無効、などと言う前に、自分自身を、一回、完全にリセットして、「ジャーナリスト」と名乗るだけの資質、能力を持ち合わせているかどうか、よく考えたほうが良いのでは、と思いますけどね。弁護士落合洋司(東京弁護士会)の「日々是好日」より


草薙さんが検察庁を批判するのは筋違いです。本件で誰が悪いのかは,ある程度の調査などで明らかでしょう。
講談社(東京都文京区)は9日、奈良県田原本町であった少年(17)による母子3人放火殺人事件を取り上げた単行本「僕はパパを殺すことに決めた」(草薙厚子著)の出版の経緯を検証してきた第三者による「調査委員会」(委員長・奥平康弘東京大名誉教授)の調査報告を公表した。報告書は「取材源との約束に反した重大な出版倫理上の瑕疵(かし)がある」と指摘した。同社は「チェック機能に問題があった」と落ち度を認め、近く担当幹部を処分するという。毎日新聞より
本書のような脇の甘い本を出版した講談社も問題ですが,一番の問題は草薙さんの取材方法かと思われます。

一方,草薙さんの弁は・・・
草薙さんは「わたしにできることは、奈良地検の捜査実態を公にし、起訴が権限の乱用と明らかにすること」と言及。「鑑定医が無実の人として、一日も早く刑事裁判から解放されることを切望する」としている。
この件を無罪と言うのはちょっと考えられないかと思われます。何を言いたいのか分かりません。まさか,自分に対する批判の矛先をかわすために言っているのではないでしょうね?

【追記】トンデモな草薙厚子氏の主張

酔うぞの遠メガネ:精神鑑定書流出事件のトンデモ

奈良県で起きた医師宅放火殺人事件の加害少年の供述調書を引用したノンフィクション「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)について、「取材源との約束に反した本作りを行ったことは、重大な出版倫理上の瑕疵(かし)がある」と断じた調査委員会(委員長・奥平康弘東大名誉教授)の報告書には「事実誤認がある」として、同書の筆者、草薙厚子さんが21日、東京都内で会見し、調査委に抗議する申入書を送ったことを明らかにした。草薙さんは「(調書のコピーをしないなど取材源との)約束は事実でない。報告書は乱暴な作りだと思う」と指摘。申入書では、事実認定に使われた草薙さんのICレコーダーの会話記録は無断使用であり、本人への事実の確認もなかったとして、謝罪や事実の訂正を求めている。
孫引きですが,サンケイ新聞からの草薙氏の主張の引用です。取材源との約束が事実でないとしたら,取材源はなぜ草薙氏の取材に応じたのでしょうか。草薙氏の主張はとても不可解です。そのくせ,調査委員会には”自分のレコーダーの内容が盗用された”と主張するのは,どういう神経でしょう?草薙さんの「取材」により被告席に立たされることになった医師が,あなたの主張を聞いてどのように思うか。考えたことがあるのでしょうか???